2026.08.11
家づくりのヒント

注文住宅の仕上げ材はどう選ぶ?クロス・漆喰・珪藻土・タイル・木の特徴と使い方

こんにちは。ウィルハウジングの啓介です。

家づくりをしていくと、間取りや設備機器など決めることがたくさんありますよね。

今回はその中でも、室内の壁や天井などに使う「仕上げ材」についてお伝えできればと思います。

仕上げ材によって変わる室内の雰囲気

caféスタイルのナチュラルなダイニング。 造作のスタディカウンターで在宅ワークにもお子さんの勉強スペースにも最適です。

壁や天井に貼るものと言えば、クロスを思い浮かべませんか?

価格もお値打ちなものが多く、色味や柄などデザインも豊富で、選ぶのも楽しいですよね。

ですが、クロス以外にも漆喰や珪藻土、タイル、木などいろいろな種類の仕上げ材があります。

材料によってお家の雰囲気はガラリと変わるので、リビングの一部分だけでもこだわると、住まいの満足感もアップします。

例えば、同じ白い壁でも、

・真っ白で均一なクロス
・塗り跡のある漆喰
・自然な風合いの珪藻土
・木を使った板張り
・タイルを使ったアクセントウォール

では、まったく違った印象になります。

「どんな色にするか」だけではなく、「どんな素材を使うか」も家づくりでは大切なポイントです。

クロスはコストとデザインのバランスが魅力

TOTOのアイランドキッチンとタイルや勾配天井で仕上げたナチュラルモダンなお家

住宅の仕上げ材として最も一般的なのがクロスです。

クロスの魅力は、なんといっても種類の豊富さ。

白やベージュなどのシンプルなものから、木目調、石目調、柄物まで、さまざまなデザインがあります。

また、比較的施工しやすく、コストを抑えやすいのも大きなメリットです。

家全体をクロスで仕上げながら、一部だけ違う素材を取り入れることで、予算とのバランスを取りながらデザイン性を高めることもできます。

例えば、

・LDKはシンプルなクロス
・テレビ背面だけ板張り
・キッチンの一部にタイル
・玄関に塗り壁

といった使い方です。

すべてを高価な素材にする必要はありません。

「ここだけはこだわりたい」という場所に素材を使うことで、費用を抑えながら印象的な空間をつくることができます。

漆喰は自然な風合いが魅力

漆喰の壁を間接照明が照らす優しい雰囲気の吹抜けリビング

漆喰は、石灰を主原料とした塗り壁材です。

クロスのように表面が均一ではなく、職人さんの塗り方によって微妙な表情が生まれます。

この「均一ではないこと」が、漆喰の魅力のひとつです。

光が当たったときにも細かな凹凸によって陰影が生まれ、時間帯によって違った表情を見せてくれます。

ウィルハウジングでも、ナチュラルな雰囲気の住まいだけでなく、ヴィンテージやブルックリンスタイルなど、素材感を大切にした住まいで取り入れることがあります。

特に照明との相性がよく、間接照明などで壁を照らすと、塗り壁ならではの陰影を楽しむことができます。

また機能面も消臭効果や調湿効果もあり、室内環境を快適に整えてくれるのも魅力的ですよね。

珪藻土は素材感を楽しみたい方に

濃い青い珪藻土の塗り壁と焦げ茶色の畳と天井の板張りなど異素材をまとめた和室

珪藻土も塗り壁の仕上げ材のひとつです。

こちらもクロスとは違った、自然な素材感を楽しむことができます。

仕上げ方によって表情が変わるため、少しラフな雰囲気や、素材の存在感を出したい空間にも向いています。

ただし、漆喰や珪藻土などの塗り壁は、商品によって特徴や性能、施工方法が異なります。

「自然素材だから何でも同じ」というわけではないので、素材そのものだけでなく、どの製品を使うのかまで確認することが大切です。

珪藻土は、染め粉を混ぜていくのでグレーや青などインテリアによって色を変えることも出来ますね。

タイルはアクセントとして使うと効果的

吊り戸棚もありお皿などがたくさん仕舞えるリクシルのキッチンとカップボードです。

タイルも、室内の雰囲気を大きく変えてくれる素材です。

例えば、キッチンや洗面、ニッチの中などに取り入れると、空間のアクセントになります。

タイルは色や形、大きさ、表面の質感によって印象が大きく変わります。

同じ白いタイルでも、ツヤのあるタイルとマットなタイルでは雰囲気がまったく違います。

また、目地の色や幅によっても見え方が変わるため、タイルを選ぶときは「タイルそのもの」だけでなく、目地まで含めて考えるのがおすすめです。

木を使うと空間に温かみが生まれる

壁には無垢材のレッドシダーと、床にも無垢材のカバを採用し自然素材特有のナチュラルな雰囲気に仕上がりました。

無垢材などの木を壁や天井に使うと、空間に温かみが生まれます。

特に天井の一部を板張りにしたり、テレビ背面を木で仕上げたりすると、部屋に入ったときの印象が大きく変わります。

木は一枚一枚の木目や色味が異なるため、クロスにはない自然な表情を楽しめるのも魅力です。

さらに、無垢材は時間が経つことで色味が変化していきます。

新築時が一番きれいなのではなく、暮らしていく中で少しずつ色や風合いが変わっていく。

そうした「経年変化」も、自然素材を使う楽しみのひとつです。

仕上げ材は「全部こだわる」必要はありません

ここまでいろいろな仕上げ材をご紹介しましたが、だからといって家中すべてを漆喰やタイル、無垢材にする必要はありません。

むしろ、場所によって素材を使い分けることが大切だと考えています。

例えば、

LDKはクロスをベースにしてテレビ背面だけ板張り。

キッチンと洗面にはタイル。

玄関には塗り壁。

というように、ポイントごとに素材を変えていく方法です。

こうすることで、コストを抑えながらも、空間にメリハリをつけることができます。

仕上げ材は照明との組み合わせも重要

吹抜けのあるカリフォルニアスタイルリビング空間と落ち着きのある照明

以前のブログでも「照明は家づくりのサビ」というお話をしました。

仕上げ材を考えるときにも、照明は非常に重要です。

例えば、同じ塗り壁でも正面から均一に照らすのと、壁を斜めから照らすのでは見え方が変わります。

凹凸のある素材に光が当たることで陰影が生まれ、素材の表情がより強調されるからです。

木やレンガ、タイルなども同じです。

昼間は自然光で見ていた素材が、夜になると照明によって違った表情を見せてくれます。

だからこそ、仕上げ材を選ぶときには「昼間の見え方」だけでなく、「夜に照明をつけたときにどう見えるか」まで考えておくことをおすすめします。

過去のブログ記事はこちらから

▶照明は家づくりのサビ|注文住宅の照明計画で大切にしたいこと

素材は「どこに使うか」まで考える

仕上げ材を選ぶときは、素材そのものだけを見るのではなく、どこに使うのかも重要です。

例えばテレビを見る場所なら、視線が集まりやすいテレビ背面をアクセントにする。

キッチンなら、水や油が飛びやすい場所にタイルを使う。

玄関なら、家に入った瞬間に目に入る壁を素材感のある仕上げにする。

このように「その場所で何をするのか」「どこに視線が集まるのか」を考えることで、素材をより効果的に使うことができます。

仕上げ材は暮らし方から選ぶ

家づくりでは、見た目だけで仕上げ材を選んでしまうことがあります。

もちろんデザインは大切ですが、それだけではありません。

例えば、

・掃除のしやすさ
・傷や汚れへの強さ
・メンテナンス方法
・経年変化
・予算

なども考える必要があります。

「この素材が一番優れている」というものではなく、ご家族にとって何を優先するかによって、選ぶべき仕上げ材は変わります。

まとめ

壁や天井の仕上げ材は、家の印象を大きく左右する重要な要素です。

クロスはデザインの豊富さとコストのバランスが魅力。

漆喰や珪藻土は、塗り壁ならではの自然な表情を楽しめます。

タイルはアクセントとして使いやすく拭き掃除がしやすい、木は温かみや経年変化を楽しむことができます。

そして大切なのは、すべてをこだわることではありません。

「どこに、どんな素材を使うと、自分たちらしい家になるのか」

を考えることです。

ウィルハウジングでは、クロスだけでなく、無垢材やレンガ、タイル、塗り壁など、さまざまな素材を組み合わせながら、そのご家族に合った住まいをご提案しています。

これから家づくりを始める方は、間取りや設備だけでなく、ぜひ「壁や天井に何を使うか」という視点でも住まいを考えてみてください。

この記事を書いた人

アドバイザー

坂 啓介 Keisuke Saka

今まで多くの方のお家づくりをお手伝いさせていただきましたが、同じものは一つもありませんでした。お施主様によってお家に求める性能や好みのデザインなど様々です。打合せ中の会話だけでなく、雑談の中にも想いやこだわりは現れると思い「気軽に話せる頼れる存在」としてサポートをしていきます。注文住宅だからこそ出来るお家づくりを楽しみ、完成後も長く快適に暮らせるお家を一緒に目指しましょう。