2026.08.13
家づくりのヒント

アクセントウォールはどこに作る?失敗しない素材の使い方

こんにちは。ウィルハウジングの啓介です。

家づくりをしていると、「せっかくの注文住宅だから、おしゃれな家にしたい」と皆さん思いますよね?

そんなときにおすすめなのが「アクセントウォール」です。

壁の一部分だけ素材や色を変えることで、空間の印象を大きく変えることができます。

ただし、アクセントウォールは「好きな素材を好きな場所に使えばおしゃれになる」というものではありません。

どこから見えるのか。

家具を置いたらどう見えるのか。

昼と夜でどんな表情になるのか。

照明を当てたらどうなるのか。

こうしたことまで考えて計画することが大切です。

今回は、注文住宅でアクセントウォールを取り入れるときのおすすめの場所や、素材の使い方についてご紹介します。


アクセントウォールとは?

小上がりの畳コーナーと左官職人が仕上げた地層壁の和モダンハウス

アクセントウォールとは、部屋の一部分だけ壁の色や素材を変えて、空間の印象を引き締める方法です。

例えば、

  • レンガ
  • タイル
  • 漆喰
  • 珪藻土
  • モールテックス
  • 石材

など、さまざまな素材を使うことができます。

もちろん、クロスの色や柄を変えるだけでもアクセントウォールになります。

大切なのは、アクセントウォールを「派手な壁をつくること」と考えないこと。

空間の中に素材感や視線のポイントをつくることで、家全体のデザインを整えることができます。


アクセントウォールはどこに作る?

では、実際にどこへアクセントウォールをつくると良いのでしょうか。

おすすめの場所をいくつかご紹介します。


① テレビ背面

木目の勾配天井とテレビの背面にアクセントウォールを組み合わせた26帖のLDK

まずおすすめしたいのが、リビングのテレビ背面です。

テレビはリビングの中でも視線が集まりやすく、その背面は比較的大きな壁になることが多い場所です。

ここで大切なのは「テレビを置く場所」だけを考えないことです。

ソファに座ったときにどう見えるのか。

ダイニングからはどう見えるのか。

キッチンから見たときにはどうなのか。

実際の暮らしの中で、どこからその壁を見るのかまで考えておくことが大切です。

② キッチンの背面や腰壁

背面収納に名古屋モザイクのタイルを張ったオーダーキッチン

キッチンもアクセントウォールと相性の良い場所です。

  • カップボードの背面
  • キッチンの腰壁
  • ダイニング側の壁

などは、素材を取り入れやすいポイントです。

例えば、タイルを使えばキッチンらしい清潔感を出すことができます。

木を使えばナチュラルな雰囲気に。

モールテックスを使えば、無機質でスタイリッシュな印象にもできます。

ただし、キッチン周辺は収納や家電なども多い場所です。

「壁だけを見るとおしゃれだけど、家具や家電を置いたら素材がほとんど見えなくなってしまった」

ということもあります。

そのため、カップボードや冷蔵庫、家電などを配置した状態までイメージして計画することが重要です。

③ 玄関

名古屋モザイクのタイル【キャンプディーゼル】がアクセントの玄関

玄関は、家に入った瞬間に目に入る場所です。

そのため、アクセントウォールを取り入れることで、住まいの第一印象をつくることができます。

空間に奥行きが生まれ広く感じさせたりすることも出来ます。

ただし、この時には玄関正面の壁だけを考えるのではなく、

「玄関ドアを開けたとき、最初にどこへ視線が向くのか」

まで考えてみることをおすすめします。

また、

玄関

シューズクローク

LDK

といった動線がある場合には、それぞれの場所からアクセントウォールがどう見えるかを考えることで、より効果的に素材を取り入れることができます。

アクセントウォールは、壁単体ではなく「間取りとセット」で考えることが大切です。

④ 洗面やトイレ

名古屋モザイクのモザイクタイルと間接照明を組み合わせたトイレ

「LDKで個性的な素材を使うのは少し勇気がいる」

という方には、洗面やトイレもおすすめです。

比較的コンパクトな空間なので、少し大胆な素材を取り入れても全体がまとまりやすいからです。

毎日使う場所だからこそ、少しこだわった素材を取り入れることで、暮らしの満足感も高まります。

家全体を個性的にする必要はありません。

LDKはシンプルにまとめて、洗面やトイレで少し遊んでみる。

そんな考え方も注文住宅ならではの楽しみ方です。

⑤ 壁だけではなく「天井」もアクセントになる

ホールの床にはパーケットフロアを張ってアメリカンな雰囲気に仕上げています。

アクセントというと壁をイメージする方が多いと思いますが、実は天井も重要なポイントです。

例えば、LDKの天井を一部分だけ板張りにすることで、空間に素材感を加えることができます。

特に、

  • 勾配天井
  • 吹き抜け
  • 大きなLDK

などとは相性が良いです。

天井に木を使うと、視線が上へ誘導されるため、空間に奥行きが生まれることもあります。

「壁に何かを貼る」という考え方だけではなく、空間全体を見ながら素材を使うことが大切です。


アクセントウォールは「照明」とセットで考える

ここは、アクセントウォールを考えるうえで特に大切なポイントです。

同じ素材でも、照明の当て方によって見え方は大きく変わります。

例えばレンガ。

昼間は自然光によって明るく見えていても、夜に照明を当てることで凹凸に陰影が生まれ、より立体的に見えることがあります。

木も同じです。

木目に沿って光が当たることで、素材の表情がより際立ちます。

塗り壁も、光の当たり方によって微妙な凹凸が見えてきます。

つまり、

素材を選ぶということは、昼間の見た目だけを選ぶことではありません。

夜に照明をつけたときにどう見えるのか。

家族がリビングで過ごしている時間に、どんな雰囲気になるのか。

そこまで考えることで、アクセントウォールの魅力はさらに高まります。

以前の記事でも「照明は家づくりのサビ」というお話をしましたが、素材と照明は切り離して考えることができません。


アクセントウォールでよくある5つの失敗

せっかく注文住宅を建てるなら、アクセントウォールで後悔したくないですよね。

ここでは、よくある失敗をご紹介します。

① あちこちにアクセントを作りすぎる

「ここもおしゃれにしたい」

「あそこにもアクセントクロスを使いたい」

と考えているうちに、家の中にアクセントが増えすぎてしまうことがあります。

アクセントは、たくさん作れば良いわけではありません。

あえて素材を使う場所を絞ることで、空間全体がまとまりやすくなります。

② 素材を使いすぎる

木、レンガ、タイル、モールテックス、塗り壁……。

どれも魅力的な素材ですが、すべてを一つの空間に入れてしまうと、まとまりがなくなることがあります。

「好きな素材を全部使う」のではなく、

「この空間では何を主役にするのか」

を決めることが大切です。

③ アクセントの面積が大きすぎる

アクセントウォールだからといって、必ずしも壁一面を強い素材にする必要はありません。

素材によっては、面積が大きくなるほど存在感も強くなります。

素材の特徴や空間の広さに合わせて、どこまで使うのかを考えましょう。

④ 家具を置いたら見えなくなった

これは意外と多い失敗です。

せっかくこだわった壁なのに、

テレビ
ソファ
収納
カーテン

などを置いたら、ほとんど見えなくなってしまう。

これでは少しもったいないですよね。

そのため、アクセントウォールを計画するときは、家具を置いた完成後の状態まで考えることが重要です。

⑤ 照明を考えていなかった

せっかくレンガや無垢材などの素材を使っても、照明によってはその魅力を十分に引き出せないことがあります。

特に凹凸のある素材は、光の当たり方で表情が大きく変わります。

素材を決めるときには、

「そこにどんな光を当てるのか」

まで一緒に考えておくことをおすすめします。


アクセントウォールは「壁」だけを考えない

ここまで読んでいただくと分かるように、アクセントウォールは単純に「おしゃれな壁をつくる」という話ではありません。

どこから見えるのか。

家具を置いたらどうなるのか。

どんな素材を使うのか。

昼間はどう見えるのか。

夜はどう見えるのか。

照明はどこから当てるのか。

こうしたことを一つひとつ考える必要があります。

だからこそ、アクセントウォールは間取りや照明計画と一緒に考えることが大切なのです。


まとめ

アクセントウォールは、住まいの印象を大きく変えることができるポイントです。

おすすめの場所としては、

  • テレビ背面
  • キッチン背面や腰壁
  • 玄関
  • 洗面・トイレ

などがあります。

使える素材も、

  • 無垢材
  • レンガ
  • タイル
  • 漆喰
  • 珪藻土
  • モールテックス
  • クロス

などさまざまです。

ただし、重要なのは素材そのものだけではありません。

間取り・家具・視線・照明・昼と夜の見え方まで含めて考えること。

これが、アクセントウォールで失敗しないためのポイントです。

豊橋市・豊川市・田原市で注文住宅をご検討中の方は、「どんな素材を使いたいか」だけでなく、「その素材をどこで、どう見せたいか」まで考えてみてはいかがでしょうか。

ウィルハウジングでは、素材の特徴やデザインだけでなく、ご家族の暮らし方に合わせた間取り・照明・素材の組み合わせをご提案しています。

この記事を書いた人

アドバイザー

坂 啓介 Keisuke Saka

今まで多くの方のお家づくりをお手伝いさせていただきましたが、同じものは一つもありませんでした。お施主様によってお家に求める性能や好みのデザインなど様々です。打合せ中の会話だけでなく、雑談の中にも想いやこだわりは現れると思い「気軽に話せる頼れる存在」としてサポートをしていきます。注文住宅だからこそ出来るお家づくりを楽しみ、完成後も長く快適に暮らせるお家を一緒に目指しましょう。