無垢材を家に使うメリット・デメリット|経年変化も楽しむ家づくり
こんにちは。ウィルハウジングの啓介です。
ウィルハウジングの家づくりでは、無垢材などの自然素材を使うことが多くあります。
無垢材には、木そのものが持つ自然な木目や質感があり、空間に温かみを与えてくれます。
さらに、時間が経つにつれて色や艶が変化していく「経年変化」も、無垢材ならではの魅力です。
一方で、「傷がつきやすいのでは?」「お手入れが大変そう」「普通のフローリングより高いのでは?」
といった不安を感じる方もいらっしゃいます。
無垢材は決して「メンテナンスが必要ない素材」ではありませんが、必要以上に身構える必要もありません。
大切なのは、メリットだけではなくデメリットも知ったうえで、自分たちの暮らしに合っているかを考えることです。
今回は、注文住宅で無垢材を取り入れるメリット・デメリットと、無垢材ならではの「経年変化」についてご紹介します。
そもそも無垢材とは?

無垢材とは、天然木を切り出し、建材として加工した木材のことです。
住宅では、
- 床
- 壁
- 天井
- 建具
- カウンター
- 造作家具
など、さまざまな場所に使用することができます。
特に住宅でよく使われるのが「無垢フローリング」です。
一般的な複合フローリングは、合板などの基材に薄くスライスした木材や化粧シートなどを貼り合わせてつくられています。
一方、無垢フローリングは、基本的に一枚の木材そのものを加工してつくられています。
そのため、木目や節の位置、色合いなどが一枚一枚異なります。
同じ樹種を使っていても、まったく同じ表情にはなりません。
それも無垢材の面白さのひとつです。
無垢材を使うメリット
① 木そのものの質感を楽しめる
無垢材の大きな魅力は、やはり木そのものの質感です。
木目や節、色合いなど、一枚一枚に違った表情があります。
プリントされた木目とは違い、実際の木だからこそ感じられる立体感があります。
また、無垢材は見た目だけでなく、触れたときの感触も魅力です。
特に床材として使った場合、裸足で歩いたときにサラサラとした肌触りや木の温かみを感じることができます。
「家に帰って靴を脱いだときの気持ちよさ」
こうした感覚は、無垢材ならではの魅力のひとつです。
② 一年を通して心地よい肌触り
無垢材は木材内部に細かな空隙を含んでいるため、石やタイルなどと比べると熱を伝えにくく、冬場でも床が冷たく感じにくいという特徴があります。
もちろん、無垢材だから「冬でも暖房が必要ない」というわけではありません。
住宅の断熱・気密性能や室温、湿度などによって感じ方は変わります。
ただ、同じ室温でも、床材の素材によって足元の感触が変わることはあります。
毎日触れる床だからこそ、こうした違いを大切にするのも家づくりのひとつだと思います。
実際にお引渡しをしたお施主様から、
「引っ越してから子どもが床に寝転んで遊ぶことが増えました」
と言っていただくこともあります。
素材の違いは、こうした日々の暮らしの中でも感じていただけると思います。
③ 木目や節が空間のアクセントになる
無垢材は、素材そのものがインテリアの一部になります。
例えば、
- 床を無垢材にする
- テレビ背面を板張りにする
- 天井を木張りにする
- カウンターに無垢材を使う
など。
大きな家具や装飾品をたくさん置かなくても、木の素材感があるだけで空間に表情が生まれます。
特にシンプルな間取りでは、無垢材を一部分に取り入れるだけでも、空間の印象が大きく変わります。
前回の記事でご紹介した「アクセントウォール」と組み合わせるのもおすすめです。
④ 木材ならではの調湿性がある
木材には、周囲の湿度に応じて水分を吸収したり放出したりする性質があります。
そのため、無垢材には一定の調湿作用があります。
ただし、「無垢材を使えば家の湿度を自由にコントロールできる」という意味ではありません。
住宅全体の湿度環境は、
- 断熱性能
- 気密性能
- 換気
- 冷暖房
- 日射
- 生活によって発生する水蒸気
など、さまざまな要素によって決まります。
無垢材は、そうした住環境を構成する素材のひとつとして考えるのが良いでしょう。
また、無垢材の床は、湿気の多い夏場でも比較的サラッとした肌触りを感じやすいという魅力があります。
無垢材のデメリットも知っておきましょう

ここまで無垢材の魅力をご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
無垢材を採用するなら、ここもしっかり知っておいてほしいと思います。
① 傷やへこみがつきやすい
無垢材は、樹種によっては比較的柔らかいため、家具を引きずったり、物を落としたりすると傷やへこみがつくことがあります。
特にスギやパインなどの柔らかい樹種は、オークなどの硬い樹種に比べて傷がつきやすい傾向があります。
「新築の床を傷つけたくない」
という気持ちは当然ですが、無垢材を選ぶのであれば、ある程度の傷とは付き合っていく必要があります。
ただ、ここをデメリットと考えるかどうかは、暮らし方によっても変わります。
例えば、子どもがおもちゃを落としてできた傷も、時間が経てば「家族が暮らしてきた証」になるかもしれません。
傷ひとつない新品の状態をずっと維持するのではなく、暮らしながら味わいを増やしていく。
それも無垢材の楽しみ方だと思います。
また、無垢材と複合フローリングでは、傷のつき方や目立ち方にも違いがあります。
無垢材は表面だけではなく素材そのものに厚みがあるため、傷やへこみができても、素材の表情として馴染んでいき傷が目立ちにくいです。
一方で、複合フローリングは表面の仕上げ材に傷が入ることで、下地が見えて目立つケースもあります。
もちろん、これも商品や仕上げによって異なります。
だからこそ、暮らし方や家族構成なども考えながら、床材を選ぶことが大切です。
② 湿度によって伸び縮みする
木材は周囲の湿度に応じて水分を吸収・放出するため、無垢材は季節によってわずかに伸縮します。
そのため、施工条件や室内環境によっては、
- 床材の隙間
- 反り
- むくり
などが発生することがあります。
特に乾燥する冬と湿度が高くなる夏では、木材の状態が変化することがあります。
これは無垢材の特徴のひとつです。
そのため、無垢材を採用するときは、素材選びだけでなく、季節によって隙間を調整するなど適切な施工方法や室内環境まで含めて考えることが重要です。
③ お手入れが必要
無垢材は「何もしなくてもずっと綺麗な素材」というわけではありません。
仕上げ方法によっても異なりますが、日常的な掃除や、必要に応じたメンテナンスが必要になります。
例えば、
- 水分をこぼしたら早めに拭く
- 汚れを放置しない
- 掃除機や乾拭きなどで日常的に掃除する
などです。
ただし、これは無垢材だけに限った話ではありません。
家はどんな素材を使っても、長く快適に暮らすためにはメンテナンスが必要です。
「手入れをすることも含めて素材を楽しむ」そんな考え方が無垢材には合っているのかもしれません。
④ 複合フローリングより費用が高くなることがある
無垢材は、一般的な複合フローリングと比べて材料費や施工費が高くなる場合があります。
ただし、複合フローリングにもさまざまな種類があり、商品によって価格は大きく異なります。
そのため、一概に「無垢材は○万円高い」とは言えません。
「予算を抑えたいけれど、無垢材も使いたい」
という方には、場所によって素材を使い分ける方法もあります。
例えば、1階は無垢材、2階は複合フローリング
というように、暮らし方や予算に合わせて選択することもできます。
すべてを同じ素材にする必要はありません。
無垢材は「経年変化」も楽しめる

無垢材の大きな魅力のひとつが、時間とともに表情が変わっていくことです。
新築したばかりのときは明るく新しい木の色だったものが、年月を重ねることで少しずつ色合いや艶が変わっていきます。
樹種や仕上げ、光の当たり方などによって変化の仕方は異なります。
そして、そこに暮らしの中でついた傷や汚れなども加わります。
新築時と10年後では、同じ家でも少し違った表情になっている。
これが無垢材の面白さであり魅力だと思います。
「劣化」と「経年変化」は少し違います
ここは無垢材を考えるうえで、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
経年変化とは、時間の経過によって素材の色や艶などが変わっていくこと。
一方で、適切なメンテナンスをせずに水分や汚れの影響を受け続ければ、素材の劣化につながることがあります。
例えば、「色が変わった」「少し傷が増えた」
というのは、無垢材ならではの経年変化として楽しめる場合があります。
しかし、「水をこぼしたまま長時間放置した」などは別の話です。
無垢材の良さを長く楽しむためには、素材の特性を理解して適切にメンテナンスすることが大切です。
ウィルハウジングが考える「無垢材のある家」
私たちウィルハウジングでも、無垢材をはじめとした自然素材を住まいに取り入れています。
ただ、私たちは「無垢材を使うこと」そのものを目的にはしていません。
大切なのは、その素材が、ご家族の暮らしに合っているか。
ということです。
例えば、「リビングの床は無垢材にしたい」
というご希望があれば、その素材の特徴だけでなく、
- 家族構成
- 暮らし方
- お手入れのしやすさ
- 予算
- 家全体のデザイン
まで含めて考えます。
また、無垢材だけですべてを仕上げる必要もありません。
クロスやタイル、塗り壁、無垢材など、それぞれの素材を適材適所で組み合わせることで、住みやすさとデザイン性のバランスを取ることもできます。
まとめ

無垢材には、
- 木そのものの質感を楽しめる
- 素足で触れたときの心地よさがある
- 木目や節が空間のアクセントになる
- 木材ならではの調湿性がある
- 時間とともに色や艶が変化する
といった魅力があります。
一方で、
- 傷やへこみがつきやすい樹種がある
- 湿度によって伸縮する
- 適切なお手入れが必要
- 複合フローリングより費用が高くなる場合がある
といった注意点もあります。
だからこそ、無垢材は「傷がつかないように大切に扱う素材」というより、
傷や色の変化も含めて、家族と一緒に育てていく素材
と考えてみるのも良いのではないでしょうか。
豊橋市・豊川市・田原市・蒲郡市・新城市で注文住宅をご検討中の方で、
「無垢材を使った家にしたい」
「自然素材を取り入れたい」
「どこに無垢材を使うと効果的?」
とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ウィルハウジングでは、素材の特徴だけでなく、ご家族の暮らし方や予算、デザインとのバランスまで考えながら、素材選びをご提案しています。
この記事を書いた人
アドバイザー
坂 啓介 Keisuke Saka